ペットのために防災への備えをしていますか? 災害はいつ起きるかわかりません。 大切なペットのために、今日から災害への備えを始めましょう。
台風、大雨、地震、火山噴火、津波。 毎年様々な自然災害が日本各地を襲っています。 実は、日本は自然災害が多い国なんです。
熊本地震や東日本大震災などは記憶に新しいですよね。
災害で避難所へ避難している光景をテレビで見たことがあるという方も多いはず。
災害時は、食料はもちろん水を手に入れるのも大変です。
不足しがちな食料や水は人間優先で、ペットの分まで回らないこともしばしば。
でも、飼い主さんにとってはペットも家族の一員です。 いざというとき悲しい思いをしないためにも、日ごろから災害に備えておく必要があります。
災害時のために何を備えておけばいいの?
そんな疑問を解消すべく、環境省では「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」が定められています。
避難する時に、「待て」や「おいで」、「お座り」などのしつけができているとスムーズに避難することができます。 排泄がきちんと決まった場所でできるよう、しつけることも必要。 ワンちゃんの場合、無駄吠えをしないようにしっかりしつけておきましょう。
避難所などでは、周囲に迷惑をかけないよう注意が必要です。
ケージやキャリーバックなどの狭い場所に慣れさせておくことで、ペットのストレスを軽減することもできます。
ペットと一緒に避難するためにも、日ごろの健康管理は大切。
特に、予防接種は欠かさず行いましょう。 避難所にはペットがたくさんいます。 病気が蔓延しないためにも、各種ワクチン接種を行っておく必要があります。
寄生虫の予防や駆除も周りに迷惑をかけないために、きちんとしておく必要があります。
災害時は避難が長引く場合も。 少なくとも5日程度のフードと水を用意しておく必要があります。 1週間分あると安心です。
トイレ用品やペットシーツも用意しておきましょう。
おもちゃがあると、ペットのストレスを軽減することができますよ。
ドッグフードやキャットフードは日ごろからストックがあるという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
では、飲料水はどうでしょう?
災害時は断水になってしまうことが多々あります。
そんな時のため日ごろから水もストックしておく必要があります。
人間用のミネラルウォーターの多くはカルシウムやマグネシウムといったミネラルがたっぷり。 そして、たっぷりのミネラルが、ペットの健康を害してしまうこともあるため、ペット用の飲料水として使用するのはおすすめできません。
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避難所で配られたからと言って、お茶を与えるのもNGです。
緑茶や紅茶にはカフェインが含まれており、カフェイン中毒になってしまう危険が!
麦茶やそば茶など、カフェインが含まれていないお茶もありますが、人間用のお茶だとミネラル分が含まれている可能性も。
お茶は与えないほうが良さそうです。
ペット用にミネラル含有量が低いミネラルウォーターやミネラルゼロのミネラルウォータが販売されています。
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ワンちゃんは、体重1kgあたり毎日100mLの水分が必要です。 ネコちゃんは、体重1kgあたり毎日50mLの水分が必要です。
ネコちゃんはワンちゃんに比べて必要な水分量が少なめ。 ネコちゃんの祖先が砂漠で生活していたことに由来するんだとか。
でも、飲む水の量が少なすぎると腎臓病や尿石症になってしまう可能性もあります。
1日に必要な水分量は摂取する必要があります。
ペット用の水を用意するのは少し手間かもしれません。 通信販売で購入することもできますので、いざという時のために用意しておいてあげると良いですよ。
災害時はペットを連れて避難することが推奨されています。 同行避難と言います。
避難所はたくさんの人がいるので、迷惑をかけないようにする必要があります。
でも、急な環境変化はペットにとってストレスになります。 そんなとき、日ごろからしつけや健康管理をしておくと、ペットのストレスを軽減させることができます。
キャリーバッグやケージに慣れさせておくと、ペットがパニックを起こす心配もありません。
日ごろから食べなれているフードがあると、食が細くなるということもありません。
ペット用の水を用意しておくことで、脱水症状やその他のトラブルを防ぐこともできます。
災害時のための備えは、ペットを守るために重要です。 備えがあると、ペットのストレスを軽減して体調不良になってしまうのを防ぐことができます。
ペットだけでなく、飼い主さんのストレスも軽減させてくれます。
大切なペットのために、災害への備えを始めませんか?