ペットの終活完全ガイド ~準備と供養の費用から法律まで~

ペットと飼い主の足跡の画像

大切なペットと過ごす時間は何にもかけがえのないものです。 しかし、いつかくる別れの日は避けられません。 その日に備えて事前に準備をしておくことで、少しでも悔いのないお見送りができます。

この記事では、ペットの終活に関する基本的な知識や心の準備、供養方法、費用の相場、法律面の注意点まで詳しくご紹介します。

終活の前に今できること

近年、「終活」は人間だけでなく、大切なペットたちのためにも考えられるようになってきました。
ペットの寿命には私たち同様に限りがあり、いつかはお別れの日が訪れます。

その前に、今できることはなんでしょう?

まずはペットの健康管理を見直すこと。
日々の食事や運動に気を配ること。
定期的な健康診断を行うこと。
病気などが見つかった際、できる限りの治療を行うためペット保険等を検討する必要もあるかも知れません。

「終活」と銘打ちながら情けない話ですが、まずは生きている時間を可能な限り幸せな時間にしてあげてください。
これが悔いのない終活の第一歩となるはずです。

大切なペットとの別れに向けた心の準備

ペットとの別れを想像するのはつらいことですが、事前に心の準備をしておくことで最期の時間を少しでも穏やかに、冷静に過ごせるようにしましょう。
最後の時間をどこで過ごすのか、どのように見送るのかを決めておくと後悔の少ないお別れに近づきます。

また、ペットロスについて知っておくことも大切です。
ペットを失った後、悲しみが大きくなりすぎないよう支えてくれる家族や友人に相談できる環境を整えておくと安心です。

ペットの供養方法と選択肢

ペットの供養にはさまざまな方法があります。
つぎに代表的なものを紹介します。

火葬

最も一般的な供養方法が火葬です。
ペット専用の火葬業者や動物病院と提携している施設でも受け付けている場合があります。

火葬後の遺骨は、自宅に持ち帰ったりお墓に納めることもできます。

埋葬

古くから一般的な自宅の庭に埋葬する方法もあります。
地域の条例によっては埋葬が制限されている場合があるため、事前に確認が必要です。

手元供養

遺骨を専用のペンダントや骨壷に入れて手元に残す方法です。
特に最近は、コンパクトでインテリアになじむデザインの骨壷が増えており「ずっと一緒にいたい」 という飼い主さんに選ばれているそうです。

ペットの終活にかかる費用の相場

ペットの終活にはある程度の費用がかかります。
一般的な相場として、

  • 火葬費用
    • 小型犬・猫で1万〜3万円、中型犬で3万〜5万円、大型犬は5万〜10万円程度
  • ペット霊園での埋葬
    • 1万〜5万円(施設による)
  • 手元供養グッズ
    • 数千円〜数万円(骨壷やメモリアルジュエリーなど)

ペット保険では火葬費用がカバーされないことも多いため、事前に確認しておくようにしましょう。

ペット火葬業者の選び方

ペットの火葬を依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
悪質な業者を避けるために、事前に口コミや評判をしっかり確認しましょう。

また、自治体が運営している火葬施設もあるため、費用を抑えたい場合は問い合わせてみるのもおすすめです。

ペットの火葬や埋葬に関する法律

ペットの遺体の取り扱いには一部法律で定められたルールもあります。

自宅での埋葬の注意点

日本では自宅の庭にペットを埋葬すること自体は禁止されていません

ただし、近隣トラブルを避けるために、以下のポイントに注意しましょう。

  • 浅すぎる穴はNG
    • 最低でも50cm以上掘る
  • 衛生面を考慮
    • 石灰をまくなど適切な処理をする
  • 公園や河川敷には埋めない
    • 公共の場への埋葬は法律で禁止

後悔のないペットの終活を

ペットの終活は「最後まで愛情と責任を持って見送ること」 が何より大切です。
今から少しずつでも準備を始めることで最期の時間を穏やかに過ごせるでしょう。

供養方法や費用、法律面をしっかり確認し、ペットにとっても飼い主にとっても最良の形でお別れができるようにしてください。

ペットたちは死んでも「虹の橋」を渡ったりしない

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