仕上がりの一定の完成度は保ちつつ、時間短縮するテクニックをご紹介します。

下準備、犬体チェックのポイントは「よく洗う箇所を決める」

爪切りなどの下準備作業をします。 この時、同時にどこの部分が汚れているか、脂っぽいかなどに注意して見ておきます。

これをすることによって次の作業であるシャンプーの時間がぐんと短くなります。

シャンプーは「汚れている箇所を重点的に」

急ぐあまり十分に犬が濡れていない状態でシャンプーに入っても汚れは落ちていきませんので、お湯で汚れを落とすイメージでしっかり濡らしてあげます。

汚れがあまりひどくない部分をずっとゴシゴシしても時間がかかってしまうので、汚れている箇所を重点的に指の腹でマッサージしながら洗っていきます。 この時、シャンプーはしっかり泡立ててください

基本的に汚れやすい箇所は、顔、耳、肛門、陰部、ひじ、足先です。 その他の箇所はささっと泡立てるくらいで十分汚れは落ちます(皮膚病の子などは別です)。

一度完全に泡を流してからもう一度同じ工程を繰り返し、シャンプーは終わりです。

場合によっては、特に汚れがひどそうな箇所、足先や顔、耳など状態を見てピンポイントで何度か洗います。

ブローは全体を見ながらの「水分量」が決め手!

ドライヤーを強めにあてながら、タオルドライをしっかりとします。 水気が手につかないくらいが目安です。

毛が濡れて束になっていると温風が通って行かないので、束をほぐしてあげながら全体に温風が通るくらいまで素早くブラッシングしていきます。 この時、ピンブラシを使うとより大雑把に束がほぐれます。

大体ほぐしたら、ドライヤーの風量を少し抑えてすぐ乾きそうな箇所から毛を伸ばししっかりブローしていきます。

そして、スリッカーを持つ手はスピーディーに毛がヨレるかヨレないかは毛が完全に乾く一歩手前で決まりますので、水分量の見極めが非常に重要です。 なので、一箇所に集中せずに全体の状態を見ながら進めていきます。

初めに束をほぐしているので、全体に温風が行きわたりスピーディーに乾かすことができます

カットは「決めるところはきっちり決める」

大事なのはもちろん顔。 顔に少しでも時間を多く使いたいので、ボディを手早くカットします。

きれいに見せるポイントはアウトラインです。 アウトラインをきれいに仕上げていきます。 背線、アンダーライン、タックアップ、フロントライン、サイドライン、足の付け根、足まわりを重点的に丁寧につくっていけば、あとは多少ボサボサでもきれいに見えます。

特に足まわりは犬がどんなに動いても崩れないようにまるくきれいにカットできると良いでしょう。 体がバリカンの場合は、タックアップ、足の付け根などは特に丁寧に処理します。

常に時間をチェックして自分を追い込む

あとは日常的に時間をチェックして、自分がどの作業にどれくらい時間がかかっているのか把握するのもとても大事です。

今回は10分でできたから、次は8分でやってみよう! などと目標を立てて作業してみてください。 何度もやることによってスピードがだんだん体に染みついていきます。

まとめ

今回ご紹介した時短テクは慣れなければ少し難易度が高いかもしれませんが、慣れるととてもスピーディーに仕上げられます。 ぜひ参考にしてみてください。

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