一口にシザーといっても目的によって使い分けるものですので、各シザーの特徴をご紹介したいと思います。 トリマーを目指す方はもちろん、自宅トリミングにチャレンジしたい方もぜひ参考にしてみてください。

シザーの重要性

シザーの醍醐味は、細かい表現も思い通りデザインできるところではないでしょうか。 バリカンで刈り込んでしまうのと違い、シザーを駆使することで繊細なデザインも表現できるようになります。

もちろん、たくさんの練習が必要なのはいうまでもありません。

カットシザー

一般的に使用されているメインのシザーで、トリマーさんがメインで使うのもこの種類に当たります。 鋭い切れ味が特徴ですので、切りすぎてしまわないように注意が必要です。

ミニカットシザー

細かいカット用のシザーです。 足先、ひげなどはミニカットシザーで処理することが多いです。 安全性が高いのが特徴ですが、カット量が多い場合には適しません。

自宅で足先だけ、ヒゲだけお手入れしたいという飼い主さんにはミニカットシザーがおすすめです。

セニングシザー

いわゆるスキバサミと言われるのがセニングシザー。 毛量の調整や仕上がりを自然にするためにボカシこむことができます。

一度にすべての毛が切れないため切り過ぎの失敗が少ないが特徴です。 目(櫛のような部分)が30目、40目など様々で、犬種や被毛の状態によって使い分けます

シザーメーカーの紹介

東京理器

プロのトリマーに人気のメーカーです。 比較的安価で、自分で購入する初めてのシザーとして選ばれることが多いようです。

東京理器の「胡蝶」シザー

東京理器が伝統美シリーズとして出している「胡蝶」。 高級思考のシザーが中心で、高い精度と耐久性を誇るシリーズです。

一流トリマーの間での人気が非常に高く、「胡蝶」を使ったことのないトリマーはほぼいないといえるほど。 胡蝶以外の高級シザーの紹介でも「胡蝶と比べて」と比較されることも多いように思います。

最近は本格仕上げ専用シザーなどのバリエーションを加え、さらにベテラン技術者のニーズに答えているそうです。 また、カラー識別でカット率を表示したセニングシザーなども用意されています。

ドッグウェル(東光舎)

もともと人間用のシザーメーカーですが、トリマー向けに展開しているのがドッグウェルです。 完成度の高い高級シザーといえるでしょう。

中野製作所

老舗のハサミ製作所で学校向けにも制作しています。 トリマーの勉強をした方の中にはここのシザーで練習した方も多いのではないでしょうか。

内海

トリマー向けの中でも高級品。 他のシザーと比べると初心者には手が出しづらいシザーです。 上達してきたら持ちたい憧れのシザーですね。

ケリー(ワンクス)

目数が少なくカット率が60%以上のシザー「ブレンダー」に特に力を入れて売り出しています。 セニングシザーはメーカーによって差がでますが、作りがしっかりしていると評判です。

まとめ

色々なシザーがあり、初めて購入するときにはどう選んでよいかわからないものです。 いきつけのペットサロンやショップのトリマーさんと話してみたり、ドッグショーやイベントなどで展示されている実物を見るのが良いでしょう。

トリマーの方は購入する際に試し切りをするのが基本と言われる方もいらしゃるようです。 自分にあったシザーと出会えるといいですね。

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