愛犬の爪がボロボロに? 原因と対策を徹底解説

愛犬の爪を切ると、ボロボロと崩れてしまうことはありませんか? 実は、犬の爪は食事の影響を受けやすく、知らず知らずのうちに不健康な状態になってしまうことがあります。
今回は、爪がボロボロになってしまう原因とその対策について詳しく解説します。
爪がボロボロになる原因は?
犬の爪がもろくなってしまう主な原因は、タンパク質不足にあります。
タンパク質は、炭水化物・脂質と並ぶ三大栄養素のひとつ。 筋肉や皮膚、爪を作る上で欠かせない成分です。
犬の爪はケラチンというタンパク質からできており、食事から十分なタンパク質を摂取できないと、健康な爪を維持できなくなってしまいます。
1日に必要なタンパク質量は?
では、犬にとって必要なタンパク質の量は1日にどのくらいでしょうか?
「小動物の臨床栄養学」によると、成犬に最低限必要なタンパク質量はつぎの計算式で求められます。
代謝体重(体重の0.75乗) × 4.3~5
例えば、体重2.5キログラムのトイプードルの成犬がいる場合、計算は次のようになります。
- 2.5の0.75乗を計算 → 約1.99(代謝体重)
- 1.99 × 4.3 = 約8.5g
- 1.99 × 5 = 約10g
よって、2.5kgのトイプードルには 1日8.5~10gのタンパク質 が必要ということになります。 ドッグフードの成分表示を確認し、愛犬の必要量を満たしているかチェックしてみましょう!
タンパク質には2種類ある?
タンパク質が十分に含まれているフードを与えていても、爪がボロボロになってしまうことがあります。 そこには**タンパク質の「質」**が関係しています。
まず、タンパク質にはつぎの2種類があります。
- 動物性タンパク質(肉・魚・卵など)
- 植物性タンパク質(大豆・小麦・とうもろこしなど)
犬はもともと肉食寄りの雑食動物のため、動物性タンパク質のほうが消化・吸収しやすい特徴があります。 そのため、フードの原材料に植物性タンパク質が多く含まれていると、必要な栄養が十分に吸収できず、爪が弱くなってしまう原因になりかねません。
特に安価なドッグフードはコストを抑えるために植物性タンパク質を多く使用している場合があるので注意しましょう。
手軽にできる! 高タンパク質の食事改善
「高品質なドッグフードに変えたいけれど、すぐに買い換えるのは難しい……」という方には、フードにタンパク質豊富な食材をトッピングするのがおすすめです!
中でも高タンパク・低脂肪・低カロリーと三拍子そろった鶏のささみは非常に優秀な食材です。 体重管理が必要な犬にも安心して与えられます。
さらに、ビタミンB群のナイアシンや抗酸化作用のあるセレンも豊富に含まれているので、健康維持にも役立ちます。
ただし、いくら体に良いとはいえ、与えすぎには注意が必要。 フードのバランスを考えながら、少量ずつ取り入れるようにしましょう。
バランスの良い食事で健康な爪を!
愛犬の爪がボロボロになる原因と対策について解説しました。
- 爪の健康にはタンパク質が必須
- 動物性タンパク質の多いフードを選ぶ
- 鶏のささみなどのトッピングで栄養を補うのも◎
もし食事を見直しても改善しない場合や爪以外にも異常が見られる場合は、すぐに専門の獣医師に相談することをおすすめします。
愛犬の健康を守るために、毎日の食事の質を見直し、健康な爪を維持しましょう!
- Updated on 2025.03.19
- published on 2025.03.19