金魚の体に白いポツポツ……白点病の原因と治療法

金魚の体の表面にウロコが剥がれてしまったような小さな傷はありませんか? 水草や砂利に素早く体を擦り付ける様子はありませんか? 最初は数カ所だけだったはずの傷が**白いポツポツになって全身に広がっていたらそれは「白点病」**かも知れません。
ここでは意外と身近な金魚の病気「白点病」の原因と自宅で簡単にできる治療方法についてご紹介します。
白点病とは?
白点病とは「ウオノカイセンチュウ(白点虫)」と呼ばれる0.05ミリメートル程度の寄生虫が引き起こす病気。 適切な治療で寄生虫を取り除かなければ少しずつ魚が衰弱してしまうばかりでなく、エラに寄生されると呼吸ができなくなり窒息死してしまいます。
さらに、適切に対処しなければ水槽の中でまたたく間に増殖しあっという間に他の魚にも寄生してしまいます。
白点病の原因は?
いくつか考えられる原因は、
- 水温が低すぎる(25度以下)
- 水が汚れている
- 水換えの頻度が高すぎる
などが考えられます。
ウオノカイセンチュウは低い水温を好むため、冬などで一時的に水温が下がっている場合、ヒーターを導入することで寄生虫を駆逐できます。
また、水質悪化と水換えの頻度についてはどちらも魚にとってストレスになりやすく、さらに体表の粘膜が荒れて免疫力が下がるためさまざまな病気を呼び寄せる原因となります。
白点病の見分け方
白点病の初期症状としてわかりやすいのが*小刻みに体を震わせたり、水草や砂利などに素早く体を擦り付ける「フラッシング」*です。 そこからウオノカイセンチュウが増殖し、体の表面にウロコが傷ついたような白いポツポツが広がります。
白点病の治療方法
白点病の疑いがあった場合すぐに治療に入らなければエラに寄生された時点で終わりです。 次に紹介する方法は自宅で気軽にできるものため、魚がフラッシングしているようならすぐに試してください。
兎にも角にも水換え
多少魚に負担はかかってしまいますが、水槽内がすでにウオノカイセンチュウだらけの可能性もあるためまずは水換えです。 水草や砂利もよく洗うようにしてください。
寄生されている魚が正確に特定できる場合、その魚だけ別の水槽で隔離するのもいいでしょう。
軽度ならお手軽な「塩水浴」
観賞魚を飼育する人の間ではお馴染みの「塩水浴」。 やり方はごく簡単で、水槽内に塩を足し0.5パーセントの塩水になるよう調整するだけです。
白点病以外にも効果を発揮し、魚への負担も小さいため「何か異常が見られたらまず塩水浴」とさえいわれています。
メチレンブルーの「薬浴」でしっかり治療
白点病や水カビ病、尾ぐされ病への定番治療法といえば「メチレンブルー」。 中でもニチドウさんの「グリーンFリキッド」はベストセラー商品です。
使用方法については付属の説明書をしっかり読んで、用法用量を守ってご利用ください。 また、水槽内に水草がある場合は枯れてしまうため注意してください。
白点病の原因と見つけ方、対処法まとめ
初めて見ると慌ててしまいがちな白点病についてご紹介しました。 白点病の治療は早期発見が第一。 日頃からよく観察してすぐ見つけてあげられるようにしましょう。
- Updated on 2025.02.11
- published on 2018.12.21