猫と一緒に寝ても大丈夫? 知っておきたいリスクと対策

「冬の寒い夜、布団に入れてと甘えた猫がやってくるーー」。 猫好きにとってはたまらなく嬉しい瞬間ですよね。
ですが、「毎日猫と一緒に寝ているものの健康に何か影響がないか少し心配」という飼い主さんもいるかもしれません。 お子さんがいる場合はそちらへの影響も気になりますよね。
ここでは猫と一緒に寝る時に知っておきたいこととその対策、 そして猫が喜ぶ添い寝のコツなどもご紹介したいと思います。
「ズーノーシス(人畜共通感染症)」の感染リスク
「ズーノーシス」という言葉を耳にしたことはありますか? これは、人から動物、また動物から人へうつる病気全般のことをいいます。
猫から人間へうつる主なズーノーシスには、
- パスツレラ症
- ひっかき症
- 疥癬(かいせん)
などがあります。 中には、「猫自身は軽症なのに人間にうつると途端に重症化する」病気もあるため「うちの子は元気だから」と安心はできません。
ズーノーシスの予防方法
大切な猫と、何よりも飼い主である自分を守るため、できる限りの予防をしていきましょう。
予防注射をする
基本的なことですが、予防注射で防げる病気はたくさんあります。
完全室内飼いにする
外に出る猫より完全室内飼いの猫の方が、病原体を取り入れる確率はぐっと低くなります。
ただ、一度でも外に出たことのある猫を後から室内飼いに変えるのはとても難しいことです。 できるだけ飼い始めから完全室内飼いを目指しましょう。
爪を切る
引っかかれた傷から病原体が入って発症する病気も少なくありません。 猫の爪は伸びる前にこまめに切ってあげましょう。
キスはしない
可愛くてキスしたくなってしまう気持ちは分かりますが、猫の口の中にはウイルスや細菌がいっぱいで、当然逆も同じことが言えます。 お互いの健康のため、キスは控えましょう。
免疫力を高める
病原体が侵入した時、飼い主さん自身が健康で、高い免疫力を保持していることは何よりの予防です。 猫のためにも健康的な生活を心がけましょう。
喘息やアレルギーのリスク
ズーノーシスとは別に、喘息やアレルギーを引き起こす可能性もあります。
アレルギーを引き起こす物質は主に猫の「フケ」や「唾液」に付着しています。 寝ている間にフケを吸い込んだり、猫になめられたりするとアレルギー発症のリスクは高まります。
特に小さなお子さんの場合ですと「猫アレルギー」を発症する可能性もあるため、空気清浄機を置く、猫のこまめなブラッシング、掃除を徹底するなどの対策が必要です。
子猫の場合は別の危険も……
人間が寝返りを打った時、大抵の猫ならすばやく逃げることができます。
ですが、子猫の場合は下敷きになってしまい、体を痛めてしまったり、最悪の場合亡くなってしまう可能性もゼロではありません。 少なくとも子猫の間だけは、落ち着いてひとりで眠れるようにしてあげましょう。
猫も喜ぶ添い寝のコツ
最後に、猫が喜ぶ添い寝のコツをご紹介したいと思います。
猫を呼ぶのは準備が整ってから
せっかく暖かい場所でこれから寝ようとしているのに、隣でごそごそ動かれると猫は機嫌を損ねてしまいます。 しっかりと布団や枕を整えて、すべての準備が終わってから布団に入ってもらいましょう。
マッサージをしてあげる
猫が布団に入ってきたらぜひマッサージをしてあげてください。 下半身を触られるのを嫌がる猫もいますので、首の周りや耳の後ろ、肩のあたりなどを優しくさすってあげるのがおススメです。
猫と眠るリスクと対策のまとめ
以上、
- 予防注射や室内飼いで猫の健康を守る
- 飼い主も免疫力を高める
- 猫の体はもちろん、室内も清潔にする
- 子猫はNG!
などの方法で、猫との添い寝はぐっとリスクは減らすことができます。 自分自身のこと、猫のことをしっかりと考えた上でぜひ幸せな時間を楽しんでくださいね。
- Updated on 2025.02.11
- published on 2018.10.15