知られざる食虫植物の世界! ユニークな魅力と生態

ハエトリグサの画像

植物といえば、太陽の光と水、そして土からの栄養を吸収して生きているものがほとんど。 しかし、中には昆虫や小さな生き物を直接捕食する風変わりな植物もいます。

そう、食虫植物です。

ハエトリグサやウツボカズラはあまりに有名ですが、広い世界にはさらなる多様な食虫植物が存在し、それぞれ個性的な捕食方法や魅力を見せつけています。

今回は、そんな食虫植物の意外と知られていない魅力をたっぷりご紹介します。

ハエトリグサ(Dionaea muscipula)

ハエトリグサ

まずは食虫植物の代表格、ハエトリグサ
二枚貝のような形の葉を持ち、内側に生えた感覚毛に獲物が触れると、パチン! と葉を閉じて獲物を捕らえます。

驚くなかれ、この開閉はわずか0.3秒ほど行われます
獲物となる虫や小さな生き物を捕らえたら、消化液を分泌して数日かけて栄養を吸収した後、再び葉を開いて消化しきれなかった部分を排出します。

実はこのハエトリグサ、アメリカのノースカロライナ州とサウスカロライナ州の湿地帯にしか自生していません
乱獲や環境の変化によって絶滅が心配ですが、ご家庭で育てる際はしっかり湿度を管理してあげると元気に成長します。

ウツボカズラ(Nepenthes)

ウツボカズラ

ウツボカズラはつぼ型の捕虫袋を持つ見た目からユニークな食虫植物。
かのポケモンでの「マダツボミ」「ウツドン」「ウツボット」のモデルとしても知られています。

捕虫袋の内部には誘引作用のある甘い香りの消化液がヒタヒタにたまっており、虫が滑り落ちるともう簡単には逃げられません。

種類によっては、昆虫にとどまらず小動物や鳥まで捕らえてしまうものもあり、「ネペンテス・ラジャ(Nepenthes rajah)」と呼ばれる種は、大きめのネズミを捕食することもあるとか。

そのユニークな形状と豊富なカラーバリエーションは観賞用としても高い人気を誇ります。

余談ですがこの捕虫袋、昔はジャングルの原住民たちにコップや水筒の代わりに使われていたそう。
高い耐水性や細長い形状はまさにおあつらえ向きですね。

ムシトリスミレ(Pinguicula)

ムシトリスミレは、ベタベタとした葉の表面で獲物を捕らえるタイプの食虫植物
小さな虫が葉にとまると、そのまま粘液に絡めとられ、葉に張り付いたまま消化、吸収されます。

その名の通りスミレに似た小さな花を咲かせるため「食虫植物なのに可憐な花を咲かせる」というギャップが魅力といえるでしょう。

モウセンゴケ(Drosera)

モウセンゴケ

いかにもな極彩色、モウセンゴケは、細長い葉の表面にキラキラと輝く粘液をまとい、獲物を捕らえる食虫植物です。
粘液を分泌する腺毛は獲物がもがくほどに周囲の腺毛を刺激し、より逃げにくいよう包み込む仕組みになっているそう。

なお、この*キラキラ輝く粘液はその昔、ヨーロッパで喉の痛みを和らげる特効薬として利用され、「太陽のしずく」とまで呼ばれていたそうです。

サラセニア(Sarracenia)

サラセニア

サラセニアは、ウツボカズラによく似た筒状の捕虫器を持つ食虫植物。
違いはぶら下がったような佇まいのウツボカズラと違い地面に直立していること、そして蓋がほとんど閉じないことです。

例のごとく筒の内側には消化液がたまっており、虫が落ちると出られなくなります。

ヘリアンフォラ(Heliamphora)

ヘリアンフォラ

ヘリアンフォラは「サンショクウツボ」とも呼ばれる珍しい食虫植物
サラセニアに似た筒状の葉を持っていますが、*自分では消化液を分泌せず、溜まった雨水で溺死させてから消化するという捕食方法をとります。

もともとは南米の高地に自生する食虫植物で、涼しい環境を好むため日本での育成がやや難しい植物でもあります。

知られざる食虫植物まとめ

ハエトリグサのような動的な捕食、ウツボカズラの巧妙なトラップ、モウセンゴケやムシトリスミレのような力技など、一口に食虫植物と言ってもその個性的な魅力は多種多様。
さらには見た目のユニークな美しさやミステリアスな生態までをも備えています。

湿地帯や高地など特殊な環境に生息したものが多く、やや飼育(栽培?)の難易度は高くなりますが、ぜひ植物と動物のハイブリット、食虫植物を愛でてみてください!

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