車に乗る前に行う「猫バンバン」とは?

寒い季節になると、猫たちが寒さをしのぐために自動車のエンジンルームやタイヤの隙間に入り込んでいることがあります。 そのまま気が付かずにエンジンをかけてしまうと、猫が巻き込まれてしまい悲惨な事故へと繋がってしまうのです。

そのような悲しい事故を防ぐために、車に乗る前にボンネットを軽く叩いてから出発しようという運動が「猫バンバン」です。

これは、日産自動車が2015年に「#猫バンバン」というハッシュタグとともに呼びかけたことで、たくさんの人に拡散されました。

日産自動車の「#猫バンバンプロジェクト」

2016年、日産自動車による「#猫バンバンプロジェクト」としてSNSで呼びかけられ本格的な広がりを見せた「猫バンバン」。 特設サイトが開設され、このプロジェクトを呼び掛ける動画やステッカーデータが配布されました。

日産 猫バンバンプロジェクト

日産:#猫バンバンプロジェクト 猫も人も安心して過ごせる社会のために。

この時に制作された動画「#猫バンバン PROJECT MOVIE by NISSAN #KnockKnockCats」は180万回以上再生されている人気動画になっています。 実際に猫がボンネットに入ってしまっている様子もあり、これを見れば「猫バンバン」の重要さが分かる動画です。

発足してから3年経った今では、ロゴのデザインも50種類用意されており、好きなデザインのものを選んでプロジェクトを応援することができます。

猫バンバンを応援する企業や著名人たち

「猫バンバン」は、日産自動車がSNSで呼びかけたのをきっかけに広まったのですが、様々な著名人や企業も推奨しています。 プロジェクトスタート時は、HondaやSUBARU、三菱、さらにはイタリアの自動車メーカー・フィアットなど、国内外のライバル企業が自社のSNSで情報発信を行いました。

タクシー会社の「MKタクシー」は、SNSアカウントで「全てのドライバーへ」という内容で、かわいいイラストとともに「猫バンバン」の方法を紹介しています。

著名人では、猫好きとして知られる石田ゆり子さんや坂本美雨さんも自身のSNSで「猫バンバン」を呼び掛け、さらに2018年にはお笑い芸人の鉄拳さんがイラスト入りのツイートで「猫バンバン」の大切さを拡散しています。

このように、一般の人だけではなく多くの企業や著名人が発信したことで、「猫バンバン」はたくさんの人に知られることになったのです。

猫バンバンのやり方と効果

それでは、肝心の「猫バンバン」のやり方について説明します。

やり方はいたって簡単。 車に乗る前にボンネットを軽く「バンバン」と叩くだけです。

これで、エンジンルームに隠れている猫たちは驚いて外に逃げ出します。 ポイントは臆病な猫がむしろ硬直してしまわないよう、あまり強く叩きすぎないこと

猫が車に入り込んだことによるトラブルで救援依頼を受けることもあるというJAF(日本自動車連盟)も強く叩きすぎないよう注意喚起しています。

今日から早速「猫バンバン」!

今回はすぐにでもはじめられる「猫バンバン」についてご紹介しました。

まだまだ寒さの続く季節、あなたの車のエンジンルームに猫が潜り込んでしまっていることもあるかもしれません。 ドライバーさんのちょっとした行動で、悲惨な事故を防ぐことができますので、ぜひ取り組んでみてください。

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