こんにちは、トリマーのあんこです!
ペットブームが盛り上がる一方、ペット業界は深刻な人手不足。 トリミングサロンの予約がなかなか取れないということはありませんか?
こんにちは、トリマーのあんこです!
ペットブームが盛り上がる一方、ペット業界は深刻な人手不足。 トリミングサロンの予約がなかなか取れないということはありませんか?
そんな時は思い切っておうちでシャンプーをしてみるのはいかがでしょう? わんちゃんとスキンシップしながら正しい知識を身につけましょう!
わんちゃんのシャンプー周期は最低でも月に1回、できれば2~3週に1回程度が理想です。 ただし、わんちゃんの皮膚や被毛の状態によっては週に数回のケアが必要になることも。
大切なのはわんちゃんに合った周期をみつけること、なるべく同じ周期でケアを続けることです。 飼い主さんにもわんちゃんにも無理のないペースを見つけましょう。
まずはおうちトリミングに必要な道具をご紹介します。
もっとも多く使われているブラシのひとつで、皮膚に対して針先の面が平行になるように使います。 被毛を梳かし、皮膚をわずか刺激することで血行促進にも繋がります。
主に被毛を整える際に使われるのがこのコーム。 毛玉がないかチェックする際にも使用します。
ノビー(Nobby) マイナスイオンヘアドライヤー NB2503 ブラック
被毛を乾かすドライヤーはご家庭にある人用のもので十分代用できますが、時間がかかって負担にならないようできるだけ強力なものを利用しましょう。
わんちゃんを拭くためのタオルです。 なるべくふかふかのものがいいです……!
アイリスオーヤマ 無添加リンスインシャンプー 犬猫用 600ml
わんちゃんに合ったものを選びましょう。 不慣れな場合、時間をかけないためにも一度で済ませられるシャンプーインリンスを使うのもおすすめです。
本来は被毛からノミなどを取り除く際に使うものですが、目頭や口回りの汚れをきれいにする時にも使えます。
耳にはいってしまった水分をふき取るのに使います。 わんちゃんの皮膚はとてもデリケートなので赤ちゃん用の綿棒を用意しましょう。
ちなみに、ペットサロンではカンシという器具の先にコットンを巻きつけて使います。
それではさっそく実践してみましょう!
まずはわんちゃんの被毛をひろげて、根本をしっかりチェックします。 根本からコームを入れた時にひっかかりがあればもつれができているので、そのままひっぱらないよう注意しましょう。
特に毛玉になりやすい脇、内股、耳の裏などは特に念入りにチェックします。
次に、スリッカーを使って被毛を梳かしていきます。
「ブラシの先が皮膚に平行に」をしっかり意識して、力を入れず優しくあてるようにしましょう。 長毛の場合、表面だけ梳かしても根本はもつれたままになりやすいので、被毛をめくって根本からしっかりブラッシングしましょう。
なお、スリッカーの力が強すぎると「スリッカー負け(擦り傷)」を起こしてしまいます。 ブラッシングの力加減がわからない時は、自分の腕にあてて試してから使ってみてください!
顔などの目に近い部分は、コームに持ち替えてブラッシングしていきます。
全身のブラッシングを終えたら、最後にもう一度コームを使ってしっかり全体を確認します。
毛玉がなくなったら、次はいよいよシャンプーです。
わんちゃん全体を濡らしていきますが、心臓から遠い部分から少しずつ濡らしてあげます。
お水が苦手なわんちゃんも多いため、顔周りを濡らすときは水圧を弱めてあげるといいでしょう。 その際、耳に水がはいらないように気を付けてあげてください。
全体が濡れたらシャンプー剤をたっぷり添付して丁寧に汚れを落としていきます。 特に汚れやすい足先、陰部、口周りや皮脂のたまりやすい耳まわりは注意深く洗ってあげましょう。
万が一シャンプー剤が目に入ってしまった場合はすぐに洗い流してください。
洗い終えたら次は全体をすすいでいきます。 汚れがひどい時は2回シャンプーをする場合もありますが、慣れないうちはわんちゃんに負担をかけてしまわないよう注意しましょう。
被毛、皮膚がきれいになったら次はリンスで保湿していきます。 わんちゃんはお顔にも毛が生えているため、忘れずにしっかりリンスしてあげてください。
終わったら最後のすすぎ作業。 念入りにしっかりすすいであげましょう。
しっかりとリンスを落としたら、タオルで余分な水分をとってあげます。 この時あまりゴシゴシと拭かないように注意してください。
わんちゃんの皮膚、被毛はとてもデリケートで、特に長毛犬種の場合はすぐにもつれてしまいます。
タオルで水分をとる際はとにかく優しく、摩擦を避けるように拭いてあげましょう。
いよいよ一番の難所、ドライヤーです。 短毛種や中毛種の場合、片手はドライヤー、片手はわんちゃんを支えてあげて乾かせばいいのですが、トイ・プードルのようなトリミング種の場合、ただドライヤーの風をあてて乾かすだけではすぐにまた毛玉になってしまいます。
トリミング犬種のドライのポイントは、ドライヤーをあてている個所をしっかりブラッシングしながら乾かしてあげること。
慣れないうちは片手にドライヤー、片手にスリッカー、わんちゃんを支えらてあげる手が足りずわんちゃんがあっちへこっちへ……、ということも。 そういった時はふたりでやるか、ドライヤーを自立させる道具もあるのでぜひ駆使してみてください。
ちなみに、わたしは電話のように頭と肩でドライヤーを挟んで作業することもありますが、とにかく肩が凝ります……。 また、万が一ドライヤーが発火した時など大変危険なためおすすめできません。
わんちゃんの顔を乾かす時、目に温風を当てすぎるとドライアイ等の原因になってしまうため、弱冷風に切り替えて乾かしましょう!
しっかり全身を乾かしたら、もう一度全身にコームを通しながら毛玉がないことを確認します。
問題なければおうちトリミングは完了です! 最期までいい子にしていたわんちゃんをいっぱい褒めてあげましょう!
トリミングサロンでも行われるシャンプーの流れ、いかがでしょう? 確かにトリマーには専門知識はありますが、わんちゃんのことを一番見ていてあげられるのは他でもない飼い主さんです。 日頃の過ごし方、運動量などで被毛の汚れ方は違いますし、皮脂の量もわんちゃんによって変わってきます。
ぜひ飼い主さん自ら、わんちゃんにあったシャンプーの周期、タイミング、コツを見つけてあげてください!